moshiryu33の歌日記

へん歌やへん句どもを恥ずかしげもなく載せます。m(_)m

さ・く・ら

神宿る 花咲きぬれて いとかなし 畑仕事の手 しばし休めん さ は田んぼの神 くらは 神の居場所 とは、いつ知ったことであったか。 このように華やかに咲く花であったからこそ、 労苦に耐え忍んだ古の人の心を慰めたのか・・。 仲間もそろそろ畑仕事を始めた。…

はざまの季

あいまいな 空気の色 明るくぼんやりとしながら どこかまだ 闇がかさなって それがこれからくる明瞭な春の兆し 小鳥は 美しい声でさえずり 今日のいのちを 生きている 冬の間に死んだであろう 多くのいのちの 面影は 小鳥の声にも やどっているか 枯れたよう…

絵に寄せて

トルコ石思い出させる空ありて 佇む気配澄んでゆくなり 早世した松本俊介の『白い建物』。空と建物の白(陰もいい)が心に迫ってきました。 詩ができそうな、そんな予感です。

パシュート

パシュートの心技の呼吸ひとつなる 氷上の闘い美しきかな オリンピックも後半戦。 日本女子のパシュート・金メダル、おめでとうございます! タイムリーで応援できました。 すごくいい滑りに(素人でも、その美しさや速さがなんとなくわかる)、大興奮。 選…

しばれ空

凍てついた空からりとし 潔し 毎日マイナス10℃~という寒の日々。 でも高気圧でよく晴れた空は、もし人が何かもやもやしていても、それをさっと払拭するような厳しさをもって迫ってきます。 いっそ潔く、心地よい。 こんな冬もいいものです。

姫柚子

お陽さまの子供の如き 柚子みっつ 尼僧さんが托鉢でいただいてきた、姫柚子。 とても可愛らしくて、手の中でころころしてから、窓辺に置きました。 まるでお陽さまの子どものようで、はっといたしました。

11月の雪

しんとしてほの青くあり 雪の朝 今年二回目の雪かきをしました。まだ温かいせいか、重たい雪でした。 早朝はもっと青い世界。この色に沈み込んだ森に囲まれますと、妖精にでもなったような気がします。

ふと青が

「青が好き」 雨長き夏こもりたる 室内の我つぶやいてみる どなたももう、「雨はもういいよ」と思っていらっしゃることでしょう。 強い雨が降ると、すぐ警報が携帯から流れてきます。 さほどに、これまでの長雨が地面にも溜まっているのでしょうか。 アジサ…

京鹿の子

ほんのりと薄紅染めて 京鹿の子 若き娘の佇むごとく 黄色い葉っぱがまず輝くように萌えるこの植物が少しずつ大きくなって、庭に明るさをもたらしています。花は時に虫に食われてさっぱりの年もありますが、今年はまあまあ咲いてくれました。 名前からして鹿…

擬宝珠の花

天仰ぐ幾何学的なつぼみゐて 開けばキキと音のせんかと なんとも変わった形のつぼみ。擬宝珠は葉っぱが美しく、あまりお花に注目したことがありませんでした。 じっと見ていると今にも開きそう・・・何か機械的な音でもしそうな、そんな気がしました。

はつ夏のみどり

萌え出(いず)る緑まぶしくもりもりと 少し見ぬ間の世界変わりて 3週間ほど入院していた間に、大地は勢いよく色々な命を育んでいました。 木々もうっそうとなるくらいの繁みを見せ、帰ってきた私を驚かせたのです。 ツツジ・アヤメも今年はろくに見ません…

白鳥の帰還

掃天に白き腹見せ行く群れの 声切なかり 無事を祈らん 数日前より、白鳥の帰還が続いています。 晴れた日に沢山の群れを仰いで、(また来年まで、さようなら・・)とつぶやきつつ、切ない気持ちになります。 あの声のなんとも言えない音調、黒い鳥・・雁か何…

冬の月見

十日夜(とおかんや) 雪踏みながら眺めれば 突き放された白き月ゐて 昨日は、十日夜という日だったそうです。教えていただき、夜晴れた空を眺めました。 ちょうど雪が少し降った後で、月は孤高の人のごとく頑として在りました。 十五夜のような、余裕のある…

りんご

重そうな 赤い実つけてリンゴの木 眺めてゐたい秋晴れの日に お墓参りに出かけた花巻市で、帰り道にリンゴ農家さんを通ったとき、あっと車を止めて、写真を撮りました。 この実が木に生っている不思議を感じつつ、真っ赤に色づいたりんごがいかにも可愛くて…

老猫の昼寝

盲目の老猫眠る姿よし 天地にどっぷり身を任せたり 神無月のある昼下がり。 もう20数歳という、超高齢の猫は全く目が見えません。 しかし、ちゃんと日の当たる場所を探し当て、こうしてゆったりと眠っている様子に、なんだか羨ましい気持ちと、愛おしさが溢…

古仏の居並びて

朽ち果てる体そのまま顕わして 古の仏何を思わん お隣のご住職が山の中の仏様を集められたと聞き、見に行きますと、 迫力があり、ちょっと怖いくらいでした。 でも、なんとなく佇んでいると、昔のことが伝わる気がして・・・ いい時間でした。

岩手山

片翼の鷲頂上に春の山 雪の解けるを惜しむ今朝なり もうすぐ雪が解ければ、色が変わって、また山の風情が違います。美しい冬の山の景色をずっと見ていたい気持ちがしました。

紅梅

愛媛より届きし梅の鮮やかさ 画像なれども心惹かるる 少し前に届いた画像は、愛媛のみかん農家さんから。 とても美しい紅梅は、何も言えないほどの色と輝きをもって私に迫ります。

白湯を飲む

新しき器下ろして白湯を飲む 甘き味する涅槃会の朝 今日は涅槃会。白いコーヒーカップで白湯を飲むと、とても甘く感じられました。仏陀は最後に何を飲まれたかしら・・・と思いつつ、その慈しみ深い眼を思い起こしました。

目の覚めるような寒空見上げれば 人の世のことふと忘れ去り

暗い朝なれど

色のなき季節来たりて淋しかり 人の心の温かさ滲む もうこんなにモノトーンの日が続き始めます。 真冬に入る前の朝の風景。 でも皆の思いやりやふとした優しさが、互いの淋しさを埋めてくれます。

霜月の朝

緑なき庭からりとし 霜月に なんてことないようだけど、時の速さ、そしてそれに伴うすべてのうつろいに、ふといとしさと切なさを感じました。

影ふみをして遊んだはいつの日か 自分の影にふと立ち止まり 子供の頃、玩具は少ないため外遊びが多く、何でも楽しんで遊びました。 一人でも、自分の影がそのまま映ることが楽しく、また友達とは踏んでやろうと追いかけっこをしたり・・・ なが~い影は、一…

うつろう前に

色残す 落ち葉の香り豊かなり 掃き掃除で一日が終わりそうな、落ち葉の勢いです。 でもこの落ちたばかりの葉っぱは、どれも何ともいえない色合い。いい香りもします。 でも数時間であっという間に色が抜け、くしゃくしゃになってしまう。そのうつろいの前に…

静かな森へ

いつまでも佇んでいたし此の川に 神様いそうな秋の昼下がり わずか2時間半のドライブで、素敵なお昼を過ごしました。 誰も居ない川のある森は何処までも深くて、「クマとヘビに注意!」という看板が。 透明な水を見ていると、森の神様、川の神様が喜んでい…

わあ、きれい!

カラフルな力溢るる野菜たち 眺めていたい秋のひととき 近隣の農家からもらったお野菜です。 なんて美しいの!? こんなに元気でピカピカしちゃって、どうしましょう。 お野菜に話しかけてみたら、笑っていました。

初秋の趣

影深き色合い見せて 秋来る(きたる) この小路が大好きです。朝は東に向いている路ですので、お日様を仰ぎ、夕べにはひと日の無事を感謝しつつ、部屋に戻ります。 その脇の緑もやや暮れかかって、影は深々とした色を見せ、 「ああ、もう秋に入ったんだなあ…

空に近い日

こんな日に死ぬのは素敵と思う朝 澄み渡りゆく空に吸われて なんていい日なんだろう。 このまま死んでもいいなあ、と初めて思いました。 何の苦もなく、あの空に吸い込まれていきたい。 風が涼しさを運び、小さい秋がそこまでやってきています。

篝火(かがりび)

かがり火の炎赫燃え盛り 心鎮まる晩夏の一夜(ひとよ) お客様がおいでになると、時々こうしてかがり火を焚きます。 短調の曲もずっと流れ、みんな静かに好きな場所で寛ぎつつ、物思いにふける人も・・・ ただ炎を見ているだけで、過去・現在・未来のすべて…

風鈴

午睡すれば 夢に風鈴の音響きをり 昨夜は放哉のビデオを観て寝ました。 なんだかさみしいような、でも温かいような心地でした。 今日は昼寝して、ずっと風鈴の音が鳴っていたんです。放哉なら、なんと表現するだろう・・・ それにしても夏の午睡は、もう深~…