moshiryu33の歌日記

へん歌やへん句どもを恥ずかしげもなく載せます。m(_)m

京鹿の子

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 ほんのりと薄紅染めて 京鹿の子

         若き娘の佇むごとく

 

 

 黄色い葉っぱがまず輝くように萌えるこの植物が少しずつ大きくなって、庭に明るさをもたらしています。花は時に虫に食われてさっぱりの年もありますが、今年はまあまあ咲いてくれました。

 名前からして鹿の子の斑点を表しているのか、よくわかりませんが、お弁当のデンブのような可愛らしさにいつも目を留めています。

  

擬宝珠の花

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     天仰ぐ幾何学的なつぼみゐて

     開けばキキと音のせんかと

 

なんとも変わった形のつぼみ。擬宝珠は葉っぱが美しく、あまりお花に注目したことがありませんでした。

じっと見ていると今にも開きそう・・・何か機械的な音でもしそうな、そんな気がしました。

     

 

はつ夏のみどり

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 萌え出(いず)る緑まぶしくもりもりと

     少し見ぬ間の世界変わりて

 

 

3週間ほど入院していた間に、大地は勢いよく色々な命を育んでいました。

木々もうっそうとなるくらいの繁みを見せ、帰ってきた私を驚かせたのです。

ツツジ・アヤメも今年はろくに見ませんでしたが、この緑の溢れる様にただ圧倒されてしまいました。

白鳥の帰還

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 掃天に白き腹見せ行く群れの

    声切なかり 無事を祈らん 

 

 

数日前より、白鳥の帰還が続いています。

晴れた日に沢山の群れを仰いで、(また来年まで、さようなら・・)とつぶやきつつ、切ない気持ちになります。

 

あの声のなんとも言えない音調、黒い鳥・・雁か何か・・もやはり鉤の形になって、白鳥と混ざって飛んでいきました。

渡り鳥の一斉に飛ぶ日は壮観であり、何か胸に迫って来るものを感じます。

 

冬の月見

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 十日夜(とおかんや)

   雪踏みながら眺めれば

      突き放された白き月ゐて

 

 

昨日は、十日夜という日だったそうです。教えていただき、夜晴れた空を眺めました。

 

ちょうど雪が少し降った後で、月は孤高の人のごとく頑として在りました。

十五夜のような、余裕のある月見もまたいいですし、この厳しさにも打たれます。

りんご

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重そうな 赤い実つけてリンゴの木 

            眺めてゐたい秋晴れの日に

 

 お墓参りに出かけた花巻市で、帰り道にリンゴ農家さんを通ったとき、あっと車を止めて、写真を撮りました。

 この実が木に生っている不思議を感じつつ、真っ赤に色づいたりんごがいかにも可愛くて、しばらく立ち止まった私です。

老猫の昼寝

 

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盲目の老猫眠る姿よし 天地にどっぷり身を任せたり

 

神無月のある昼下がり。

もう20数歳という、超高齢の猫は全く目が見えません。

しかし、ちゃんと日の当たる場所を探し当て、こうしてゆったりと眠っている様子に、なんだか羨ましい気持ちと、愛おしさが溢れてしまいそうです。

 

年を取り、こうして更に天地に実を任せられるリン(猫の名前)に、尊敬の念を感じます。